山の日の今日は、家族全員でお寺にお参りに行ってきました。
寺納金を納めるのを兼ねて毎年旧盆の時期に行っています。
車で片道30分位のところにお寺があります。
そのお寺に位牌堂があり、年に一回、
寺納金を納めます。
寺納金の内訳をご存知ですか?
維持金・・・これには、「均等割」と「位牌堂割」と「戒名割」があります。
「均等割」は全檀家が最低限払う、基本料のようなものです。
「位牌堂割」は、その位牌堂がどこにあるか、場所により数段階に分かれています。
位牌堂が大きいとか、1階の位牌堂にあるとかは金額が高いです。
我が家の位牌堂は地下1階にあり、二階建ての上の段なので、一番安いです。
「戒名割」は、戒名の最後に付く字が「院」「居士(大姉)」「信士(信女)」の
3段階になっています。
我が家の仏様3人は全て、「信士(信女)」なので、一番安いです。
整備費積立金
これは全檀家に課せられたものです。
位牌堂やお寺の中の清掃整備や、何回忌が来年ありますよとか教えて下さるとか
年に数回、お寺からお手紙が届きますが、その費用などだと思います。
墓地管理料
このお寺の外に墓地がありますが、そこにお墓を持つ檀家が支払う手数料です。
我が家のお墓は、ここにはありません。
自宅から徒歩5分位の所に墓地があります。
だから、うちはこの墓地管理料は対象外です。
これらの合計は、うちの場合、数千円という一番安い金額です。
戒名が「院」の人で、
1階の位牌堂に大きな位牌を持つ人は数万円になるから
人が亡くなってもお金はかかるのだなぁと思います。
私も亡くなったら、残された家族にあまり負担をかけたくないので
戒名は「信女」でいいです。
うちのお寺はお寺が集まっているところにあります。
だから、旧盆や年末などは早朝から道が混み合います。
そして、今は車社会なので、ほとんどの人は車でお寺にやってきます。
お寺までの道は車がすれ違うのがやっとのような幅で、
各お寺の駐車場は数台分しか駐車スペースがありません。
だから、かなり早い時間にこないと渋滞に巻き込まれます。
我が家は、朝6:30に車2台で出発し、
朝7:00頃にお寺に到着しました。
もしかして、誰かお腹がすくかなと思いおにぎりを握って持っていきました。
結構早めに来たと思っていましたが
お寺の周りには既に路上駐車がいっぱいで
私達は駐車場に停めることはできず
仕方なく路上駐車し、お寺に走って行き
寺納金をお支払して、位牌堂で拝んですぐに車へ戻ってきました。
本当は、祖父が眠っている位牌堂も見てきたかったのですが
階が違い、時間を気にする夫にせかされて
結局、祖父の位牌堂にはいけませんでした。
今度は、一人で来ようと思います。
お寺から我が家に戻る途中、お墓に寄りました。
我が家のお墓には3人が眠っています。
平成2年。弟。享年28。
平成20年。父。享年75.
平成27年。伯母。享年87。
まさか、息子(私の弟)の為にお墓を建立するとは
当時の父も私達も思っても見ませんでした。
弟の事は語るととても長くなりますので、別の時に書きます。
自宅に帰り、夫と母をおいて、
娘と私は、娘の友人が眠るお墓に向かいました。
こちらは先程のお寺とは全く逆方向で、車で40分位の
周りが田んぼの墓地です。
つい先日、娘はそのお友達の命日にお墓に来たのですが
マッチが付かず、お線香をあげる事ができなかったからということで
今日、再度、行きました。
娘のお友達(仮にAさんと呼びます)のお母様は
かなり昔に離婚したので、母一人子一人です。
高校の時、「今日はどこから来たの?」
「今朝は施設から来た。」
そういう会話が時々あったそうです。
精神を患ったお母様から今までAさんは虐待を受けていて
母親から離されて、施設での生活を繰り返していたそうです。
だから学校も休みがちでした。
Aさんの休みがいつもより続いていました。
・・・・。
ある日、Aさんは自殺をしました。
まだ高校生だったのに死を選ばなければいけなかったAさんの心情を思うと
胸が締め付けられます。
生きたかっただろうね。
もっと、お母さんに甘えたかっただろうね。
私は、何かの帰りにAさんを車で家まで乗せて行ったことがあったので
Aさんの死は本当に驚き、悲しかった。
Aさんの自殺という行為もさることながら、
その事実を知らされたのが2か月後位だったのが
娘には更にショックでした。
Aさんのお母さんがその事を周りに秘密にしていたから
なかなか情報が来なかったからです。
今でも、娘はAさんの事を思い出しては泣いています。
そして、命日にはお墓にお花とお線香を上げにいっています。
伯母のように、天寿を全うしてこの世を去った人。
弟のように、生きたくても生きられなかった人。
Aさんのように、死を選ばなければいけなかった人。
どうか、皆さん、あの世では平穏な日々を送ってくださいと
手を合わせずにはいられません。
本日もお読み下さり、ありがとうございました。